笙宇宙 III
〜Breathing Media〜



自然・Natural・Nature
=おの自ずからある必然として生まれる現象や事物 
と、私はとらえる。
それらは、ある種の境界とのあいだに微妙なバランスを保ちつつ存在する。

絶対の美が普遍の秩序に裏付けられつつ存在するならば、
私たちはそれを求めるプロセスに身をふるわせる。
肉体にとって根源的な秩序は呼吸である。
この自然から逃れることも、これなくして感動を得ることもない。

一方、我々はいつの時代もメディアを通じて
身を震わせる何物かを導き出そうとしている。
楽器も、造形も、映像も、
自身を見つめ、他者と交歓するための媒体に他ならない。

そして、呼吸するからだもまた精神にとってのメディアである。

さて、ここに星籠は万物のメタファーとして存在する。
それは
自己の体内、宇宙、
確かなる秩序、存在のためのバランス、構造の合理性
それらに近づこうと、またはそこから逸脱しようとする精神と肉体の出会いと交歓が
舞台というメディアの庭に繰り広げられる。
様々な次元でおのずからある必然を見いだし、これを共通の経験と
することがこの舞台の目的となろう。

東野 珠実
TAMAMI TONO






星籠
STAR CAGE

1983年ごろからフラクタルやカオスをはじめとする自己相似形構造に関心を持ち、特に「準周期パターン」と称される数理と造形を通して独自の研究を続けてきた。
1990年以降には、平面と立体における新しい空間組織「星籠:StarCage」を相次いで発見し、その理論及び造形作品を国内外で発表している。
私の幾何学的作品のほとんどは竹で作られている。これらの一連の幾何学的な研究は、軽くて強い「竹」のユニークな特性無しでは決して実現できなかったであろう。いわばこれは、竹文化の成熟した日本の風土でこそ成功した幾何学と言っても過言ではない。
私の造形は従来の基準からすると抽象彫刻に位置づけられるだろう。しかし、私自身は来るべき建築構造の有力なプロトタイプととらえている。いずれ人はこの構造に則って家を造り、都市を形成し、種々の道具をこしらえるであろう。


日詰明男
AKIO HIZOME





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SHO COSMOS III ~Breathing Media
~General ArtFestival in Gunma, JAPAN
20th November1999